ベトナム人が緊急避妊薬を無許可販売

国内で販売が認められていない外国製の緊急避妊薬を神戸市の店舗で販売する目的で陳列していたなどとして26歳のベトナム人が、逮捕されました。
警察は入手経路や販売先など詳しい実態を調べています。

逮捕されたのは、ベトナム国籍で神戸市兵庫区の会社員、グエン・ゴック・フォン・ナム容疑者(26)です。
警察によりますと、容疑者は、ことし1月、店長を務める神戸市の食品店で、国内で販売が認められていない外国製の緊急避妊薬を、許可を得ずに販売する目的で陳列していたなどとして医薬品医療機器法違反の疑いがもたれています。
ことし1月、別の事件の捜査で店内を調べたところ複数の医薬品が見つかり、鑑定した結果、緊急避妊薬からは国内で承認されていない成分「ミフェプリストン」が検出されたということです。
調べに対し、容疑をおおむね認めたうえで、「許可が必要とは知らなかった」などと話しているということです。
店頭では1錠あたり400円で販売していたとみられ、警察は入手経路や販売先など詳しい実態を調べています。
意図しない妊娠を防ぐための緊急避妊薬は国内では医師の処方が必要ですが、国では現在、薬局での販売を導入した場合の課題について議論が行われています。
捜査関係者によりますと、違法に売買されている避妊薬の場合、国内で未承認の成分が含まれているケースもあるということで、厚生労働省は健康被害につながるおそれもあるとして、注意を呼びかけています。