ベトナム人窃盗団が万引きで総額2350万円被害

ドラッグストアで万引を繰り返したなどとして、兵庫県警が窃盗容疑で、ベトナム国籍の24~25歳の男女6人のグループを逮捕していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。

グループは本国にいるメンバーからの指示を受け、現地で高値で取引される医薬品や化粧品を狙って犯行を重ねていたという。

県警は平成30年12月以降に、兵庫や大阪をはじめ、中国~関東地方の14府県で計208件、総額約2350万円の被害があったことを確認し、この日捜査を終結した。
捜査関係者によると、メンバーは技能実習や語学留学で来日。すでに起訴され、有罪判決を受けた被告もいる。

ベトナム国内に少なくとも男女3人の指示役がいるとみられ、日本にいるグループに狙う商品のリストを送付。
メンバーは数人ずつに分かれ、リストに従って商品を陳列棚から盗む役割や、防犯カメラの死角で商品を受け取り店外に持ち出す役割など、作業を分担していた。

盗品は日本国内の輸出業者を通じ、ベトナムの指示役に送っていた。指示役はベトナムにいるメンバーの親族らを経由して報酬を支払っていたという。