殺人容疑でフィリピン人技能実習生を逮捕

 富里市七栄の2階建てアパートでカンボジア国籍の男性2人の遺体が見つかった事件で、県警は7日、このうち1人を殺害したとして、殺人容疑で同アパートに住むフィリピン国籍の男で技能実習生、ブーラン・ローエル・ブーラン容疑者(30)を逮捕した。
容疑者は事件後、アパートから約70メートル離れた路上で倒れ、搬送先の病院で治療を受けていた。
成田署特別捜査班は、詳しい経緯や動機を調べている。

逮捕容疑は5月26日未明、自宅アパート内で、同居するカンボジア国籍の技能実習生、モン・サメットさん(25)の体を刃物のようなもので複数回突き刺すなどして殺害した疑い。
容疑を認めている。

同アパートではモンさんのほか、同居するカンボジア国籍の技能実習生、チャット・チットさん(20)の遺体も見つかっており、特捜班は容疑者が関与したとみて殺人容疑で再逮捕する方針。

特捜班によると、3人は県内の同じ実習先で働き、実習先が用意したアパート一室で同居していた。被害者2人は3月から住み始め、容疑者は5月17日から同居するようになったという。

容疑者は5月26日午前2時45分ごろ、同アパートから約70メートル離れた路上で、上半身裸で血を流して倒れている状態で見つかった。病院に搬送されたが重傷で、特捜班は回復を待って逮捕した。アパートの居室からは凶器とみられる刃物が見つかっていた。特捜班は3人のトラブルの有無などを調べる。

司法解剖の結果、死因はモンさんが心臓損傷、チャットさんが外傷性ショックだった。

2022.6.7