偽造した在留カードや他人名義のSIMカードを悪用し、携帯電話販売店から最新のスマートフォンをだまし取った疑いで、ベトナム人の男が逮捕されました。
入管難民法違反と詐欺の疑いで逮捕されたのは住所不定・無職でベトナム国籍のグエン・クアン・ナム容疑者(21)です。
警察によるとグエン容疑者は、ことし7月から8月にかけ大阪府内の携帯電話販売店で偽造された在留カードを店員に提示し、スマートフォン1台15万6千円相当をだまし取った疑いがもたれています。
グエン容疑者は他人名義のSIMカードを悪用し、格安スマートフォンから機種変更する手口で最新の高級スマートフォンを不正に入手し、さらに別の買取店で売り払い、1台当たり10万円程度で換金していたということです。
調べに対しグエン容疑者は「SNSで知り合ったベトナム人犯罪グループから月額20万円程度の報酬を受け取っていた」などと話し、これまでに10数件の犯行への関与を認めていて、警察は組織的な犯行を視野に調べています。
グエン容疑者は技能実習生として2年前に来日し、ことし5月まで他府県で働いていましたが、研修先から失踪していたということです。
また、警察は携帯電話販売店などに対し「外国人の身分確認の際は『在留カード』に付いているホログラムの色が変化するかなど慎重にチェックして欲しい」と注意を呼び掛けています。
2021.11.29