常磐線脱線炎上 ベトナム人被告に罰金40万円判決

茨城県土浦市のJR常磐線で3月、車を線路に放置し列車を脱線、炎上させたとして過失往来危険と道交法違反(無免許運転)の罪に問われたベトナム国籍で土浦市、工員、チャン・ドゥック・ハウ被告(27)の判決公判が5日、水戸地裁土浦支部で開かれた。福田恵美子裁判官は、チャン被告に求刑通り罰金40万円の判決を言い渡した。

判決理由で福田裁判官は「電車の乗客らが感じた恐怖や不安は大きく、その後の電車の運行に与えた影響も軽視できない」と指摘。無免許運転をした上、電車に危険を知らせる手だてを講じることもなく現場から逃げたことを踏まえ、「身勝手というほかない」と述べた。

判決などによると、チャン被告は3月26日午前0時3分ごろ、土浦市真鍋2丁目の国道125号で乗用車を無免許で運転し、同6分ごろ、同市木田余の県道で民家の塀に衝突した弾みで反対車線側のフェンスを突き破って線路に乗り上げ、車を乗り捨てて逃げ、下り普通列車と衝突させた。

2021.10.6

茨城・龍ケ崎4人刺傷事件 逃走のベトナム人男逮捕 男性への殺人未遂容疑

茨城県龍ケ崎市出し山町のアパートで18日未明、ベトナム国籍で31~28歳の男性3人と女性1人の計4人が刃物で腹や胸を刺されるなどした事件で、県警竜ケ崎署と県警国際捜査課は19日、男性1人に対する殺人未遂の疑いで、現場から逃走していた同国籍で同所、アルバイト作業員、ファン・ヴァン・クィン容疑者(30)を逮捕した。

逮捕容疑は18日午前1時8分ごろ、自宅で、知人の自称、神奈川県愛川町、職業不詳、男性(28)の腹部を刃物で刺し殺害しようとした疑い。男性は全治不詳の傷害を負った。

2021.12.19

ベトナム人が定期券を不正入手で逮捕

JRの通学定期券を不正に購入したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は6日までに、窃盗容疑でベトナム国籍のアルバイト、ブー・ドゥック・コン容疑者(25)=千葉県船橋市西船=ら2人を逮捕した。

いずれも容疑を認め、「コロナ禍で稼げずお金が欲しかった」などと話しているという。

同課によると、2人は駅員だけが知る暗証番号を使って券売機で通学定期券を不正に購入。インターネット交流サイト(SNS)で「安く売ります」と呼び掛けて購入資格がないベトナム人らに転売していた。

2021.12.6

ベトナム人が初の4千人超 来日外国人の摘発1万1756人

全国の警察が昨年摘発した来日外国人は1万1756人(前年比101人増)で、国籍別ではベトナムが最多の4219人(35%)だったことが警察庁のまとめでわかった。
コロナ禍の渡航制限で帰国できなかったり、技能実習先を解雇されたりして困窮するケースが多いことも一因とみられる。警察当局は犯罪の組織化を警戒している。

 警察庁によると、来日外国人の摘発人数は2004年の2万1842人をピークに減少したが、13年以降は増加傾向。
ベトナム人の摘発人数は13年から増えており、19年に中国人を抜いて最多となった。昨年は前年比854人増で、初めて4000人を超えた。

 昨年摘発されたベトナム人を罪種別に見ると、不法残留や偽造在留カード所持などの入管難民法違反が最多の2332人。
次いで窃盗犯が873人、暴行や傷害などの粗暴犯が145人、覚醒剤などの薬物事犯が141人だった。
全体の約6割は不法滞在の状態で、うち1324人は技能実習生として来日していた。

 次に多かったのは中国人の2699人(前年比249人減)で、フィリピン人765人(同19人増)、ブラジル人508人(同増減なし)、タイ人480人(同29人減)と続いた。

在留ベトナム人が“国際ロマンス詐欺”振込金を資金洗浄か

外国人を装って好意を抱かせ、現金をだまし取る、いわゆる“国際ロマンス詐欺”で振り込まれた金をマネーロンダリング(=資金洗浄)したとして、ベトナム人の男が逮捕されました。

警察によりますと、逮捕されたベトナム国籍のグエン・ゴック・ティン容疑者は、今年7月、国際ロマンス詐欺グループがだました男性に、グエン容疑者が管理する他人名義の口座に100万円を振り込ませ、暗号資産に換金した疑いが持たれています。

グエン容疑者は新型コロナウイルスの影響で仕事を失い、生活費を稼ぐためマネーロンダリングを始めたということですが、「犯罪収益とは知らなかった」と容疑を一部否認しているということです。

警察は、同様の被害者が40人ほどいて、被害総額はおよそ4000万円にのぼるとみて調べています。

他人名義のSIMカード悪用しスマホ詐取のベトナム人の男を逮捕 警察は販売店などに注意呼びかけ

偽造した在留カードや他人名義のSIMカードを悪用し、携帯電話販売店から最新のスマートフォンをだまし取った疑いで、ベトナム人の男が逮捕されました。

入管難民法違反と詐欺の疑いで逮捕されたのは住所不定・無職でベトナム国籍のグエン・クアン・ナム容疑者(21)です。

警察によるとグエン容疑者は、ことし7月から8月にかけ大阪府内の携帯電話販売店で偽造された在留カードを店員に提示し、スマートフォン1台15万6千円相当をだまし取った疑いがもたれています。

グエン容疑者は他人名義のSIMカードを悪用し、格安スマートフォンから機種変更する手口で最新の高級スマートフォンを不正に入手し、さらに別の買取店で売り払い、1台当たり10万円程度で換金していたということです。

調べに対しグエン容疑者は「SNSで知り合ったベトナム人犯罪グループから月額20万円程度の報酬を受け取っていた」などと話し、これまでに10数件の犯行への関与を認めていて、警察は組織的な犯行を視野に調べています。

グエン容疑者は技能実習生として2年前に来日し、ことし5月まで他府県で働いていましたが、研修先から失踪していたということです。

また、警察は携帯電話販売店などに対し「外国人の身分確認の際は『在留カード』に付いているホログラムの色が変化するかなど慎重にチェックして欲しい」と注意を呼び掛けています。

2021.11.29

外国人摘発急増1・1万人超 ベトナム、中国で過半数

警察庁は3日までに、2019年に全国の警察が摘発した来日外国人(永住者らを除く)が前年比573人増の1万1655人だったと発表した。
近年は横ばい傾向が続いている。
うちベトナム人が3365人(28.9%)、中国人が2948人(25.3%)で、この2カ国だけで全体の過半数を占めた。

警察庁によると、ベトナム人の摘発は化粧品の大量万引きなど窃盗の割合が高かった。
中国人は偽装結婚や在留カード偽造が多く、不正入手した他人のスマートフォン決済サービス情報を悪用し大量の商品をだまし取る犯罪も目立った。

国籍別ではベトナム、中国に次いでフィリピン746人、タイ509人、ブラジル508人、韓国454人など。

「刑法犯」での摘発は前年より281人少ない5563人で、うち殺人は10人増の48人。
「特別法犯」は前年比854人増の6092人で、うち不法残留などの入管難民法違反が4279人と多くを占めた。

在留資格別では「短期滞在」が2437人(20.9%)で最も多く、他に「留学」2121人(18.2%)、「技能実習」2103人(18.0%)など。外国人の就労拡大のため19年4月に新設した「特定技能」は摘発者がなかった。