トルコの女性兵士をかたり静岡県内の70代男性から計約1200万円をだまし取ったなどとして、沼津署は21日、カメルーン国籍の自称会社員、ンジョオ・エノンゲネ・ブレンダン容疑者(30)=東大阪市=を詐欺と窃盗の疑いで逮捕した。
ネットを通じて被害男性に「退役したら、日本にいるあなたと暮らしたい」との趣旨のメッセージを送信していたといい、親近感を抱かせて大金を詐取した可能性がありそう。
逮捕容疑は2021年3月上旬~下旬、仲間と共謀しネット交流サービス(SNS)や電子メール上で女性兵士や銀行関係者を装って被害者に近づいた上、退役時の給付金の受給手続きにかかる費用を肩代わりしてほしいなどと虚偽の説明を信じ込ませ、計約1200万円を指定口座に振り込ませたとしている。
さらに大阪府内のコンビニ店の現金自動受払機(ATM)から計約500万円を不正に払い出したとしている。2022.5.22
在留ベトナム人が“国際ロマンス詐欺”振込金を資金洗浄か
外国人を装って好意を抱かせ、現金をだまし取る、いわゆる“国際ロマンス詐欺”で振り込まれた金をマネーロンダリング(=資金洗浄)したとして、ベトナム人の男が逮捕されました。
警察によりますと、逮捕されたベトナム国籍のグエン・ゴック・ティン容疑者は、今年7月、国際ロマンス詐欺グループがだました男性に、グエン容疑者が管理する他人名義の口座に100万円を振り込ませ、暗号資産に換金した疑いが持たれています。
グエン容疑者は新型コロナウイルスの影響で仕事を失い、生活費を稼ぐためマネーロンダリングを始めたということですが、「犯罪収益とは知らなかった」と容疑を一部否認しているということです。
警察は、同様の被害者が40人ほどいて、被害総額はおよそ4000万円にのぼるとみて調べています。
インド国籍の男性が女性に性的暴行!
外国人と知り合えるとうたう海外のマッチングアプリで知り合った外国籍の女性に性的暴行を加えたとして、警視庁組織犯罪対策2課は30日、埼玉県に住む22~25歳のインド国籍の男3人を強制性交の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
逮捕容疑は共謀して、8月9日未明、東京都内の外国籍の30代の女性方で、女性に対して、相次いで性的暴行を加えたとしている。
捜査関係者によると、男の1人と女性はマッチングアプリを通じて出会った。男が女性に性的関係を求めたため、女性は連絡を絶ったが、別の男がマッチングアプリで再び女性に連絡をとり、3人で無理やり性的関係を迫ったという。
マッチングアプリは恋愛や結婚などの出会いを目的としたアプリだが、詐欺や性的暴行事件に悪用されるケースも相次いでいる。
2021.8.9
「愛してる」は嘘! 外国人 結婚詐欺
愛してる、美しい、大好き
実際、トルコ人不良グループによる詐欺被害に遭った日本人女性にも話を聞くことができた。
彼女は50代とは思えない若々しさで、女優の吉瀬美智子似の美人。30代で離婚し、女手ひとつで娘を育て上げたという。 「元夫には養育費を一切もらえませんでした。
私たちの都合で離婚したから、娘にだけはつらい思いをさせたくなかったし、金銭的にも苦労だけはかけないようにしようと、これまでは仕事ばかりの毎日でした。
娘が大学を出て自立したのを機に男性との出会いを求めて、3年ほど前、マッチングアプリに登録しました。
それまでもいろいろと声をかけてくれる男性はいましたが、今年に入ってすぐ、私みたいなオバちゃんにも、愛してる、美しい、大好き、とメッセージをくれる男性が現れ、失われた青春を取り戻せるような気がしました。彼が30代のトルコ人でした。
かなりのイケメンで、メッセージをやり取りしているうちに、すぐに好意を持ちました。彼はトルコに離婚した奥さんと子どもがいて、生活費を支払うのが大変だと話していたんです。自分は元夫から何の援助もなくて苦労してきたから、彼を家族思いの素敵な人なんだと思ってしまい……」
映画のような恋をしている
離婚歴や子どものことなどを話す様子に、むしろ誠実さを感じたという。
「娘が自立したので経済的にも余裕ができていたこともあり、困っている彼のためにと、一度も会っていないのに、指定されたトルコの口座へ何度か30万円を振り込んでしまいました。『ロマンス詐欺』という言葉も知っていましたし、少し怪しいとは思いましたが、イケメンの外国人男性と映画のような恋をしている、という現実をあきらめたくなかったんです。
ロマンス詐欺はお金を振り込むだけで1度も会わずに終わることが多い、と聞いていたのですが、彼とはお金を振り込んだ後に2回会ったので、“これは詐欺ではない”と自分自身に言い聞かせていました。彼とは食事をしてホテルに行き、体の関係も持ちました。
そのときに結婚しようと言ってくれて、とても幸せだったんです。でも、5月になって日本で飲食店を経営したいと言う彼に100万円を渡した後から、電話もプーッ、プーッと鳴るだけでつながらず、メールも宛先不明で戻って来てしまう。マッチングアプリのアカウントも消え、連絡が取れなくなりました。彼には総額で200万円ほど渡しています」 「だまされたと気づいた」と話す一方で、警察に訴えるつもりはないという。
「今でも彼の気持ちが嘘だとは思えない」と、あきらめきれない気持ちものぞかせる。
この女性を人が好すぎると思う方も多いかもしれない。しかし、彼女のような寂しさを抱える女性の心には、詐欺師の「優しさ」がするりと心の隙間に入ってくるのだろう。 真樹哲也 1985年、北関東生まれ。裏社会に入り込んで取材をし、アンダーグラウンド記事を書くことを得意としている。
近著『ルポ外国人マフィア 勃興する新たな犯罪集団』(彩図社)が好評発売中。 デイリー新潮取材班編集 2021年10月19日 掲載
外国人による結婚詐欺に注意!
近年、外国人男性が日本人女性から金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」が話題になっている。出会い系サイトなどで日本人女性と知り合い、メールや電話で恋人や婚約者になったかのように振る舞って、金銭を送金させる振り込め詐欺の一形態だ。コロナ禍で海外旅行もままならず、外国人との恋愛や結婚に憧れる日本人女性がSNSを活用して外国人との出会いを求めることも多く、詐欺被害に遭う女性も相次いでいるという。
このロマンス詐欺に最近、よく登場するようになったのが、トルコ人だ。「中東情勢が不安定になり、来日するトルコ人が増えていることも一因になっている」と話すのは、ロマンス詐欺に詳しい警視庁関係者だ。 「これまでロマンス詐欺で立件されていたのは、ナイジェリアやガーナ国籍の外国人が多かったのですが、この1年あまりでトルコ人の犯罪が増加しています。2014年からエルドアンが大統領に就任すると、政府に迫害され日本に逃れてくるトルコ国籍のクルド人が増えてきました。もちろん、すべてがクルド人の犯行ということではありません。真面目に暮らしているクルド人がほとんどです。しかし、日本で難民申請をしてもなかなか認められず、仕事に就くこともできないので、どうしてもドロップアウトして不良化する者が出てきます。トルコ人は日本最大のイスラム教モスクのある東京・渋谷区や、クルド難民が数多く住む埼玉県川口市や蕨市、上野や浅草などでもコミュニティを形成しており、トルコ人の不良グループは生活に困る難民などを巻き込んで、手っ取り早く金を得る方法としてロマンス詐欺を行っています」
トルコ人の顔が好き
約3000万人いるとされるクルド人は「国を持たない最大の民族」と言われ、トルコ、シリア、イラク、イランなどにまたがって暮らしている。トルコではクルド語が禁じられるなど、長年にわたって弾圧を受けており、分離独立を求めてクルド人はトルコ軍と衝突を繰り返してきた。
エルドアン大統領は、彼らを「テロ組織」とみなし弾圧を強めているのだ。実際、ロマンス詐欺に関わるクルド人は、私にこう語った。 「トルコに戻ったら死ぬしかない。同じトルコ人でも、民族によって差別される。だったら、どんな日本人の女でも相手する。日本人の女、私を可哀想に見てる。下に見てる。だから金を出す。あなたに、オレの気持ちが分かるか」 険しい表情で言葉を絞り出すように話す男性には、クルド人としての苦悩が見られた。一方、クルド人ではないトルコ人不良グループの中心的な存在の男性は、
「アプリに登録している日本人の女どもに、愛してるって言うだけでいい。実際に会うこともあるし、メールだけでやり取りして金だけ振り込ませることもある。俺は金に困ってる。トルコ人はビザなしで90日まで滞在できる。だから、その間に日本人の女性を口説き落とせばいい。日本人の女はトルコ人の顔が好きで、だましやすい。結婚すれば日本にいられる。女もハッピー。悪いことじゃない」
と、あっけらかんと語る。 「被害に遭った日本人女性は、トルコ人は妖艶でエキゾチックな顔立ちが魅力で、甘い言葉を囁かれると好きになってしまった、と話していました。彼女たちの母性や同情心につけ込んで、『軍隊を辞めたいけど、やめられない』『家族が病気で大金が必要だ』などと言葉巧みに訴えて、お金を振り込ませるんです」(前出の警察関係者)