東大阪市に住む高齢女性からキャッシュカードなどをだまし取ったとして、中国籍の24歳の男が逮捕されました。
自宅の郵便受けにカードを入れておくよう指示して、だまし取る新たな手口を使っていて、警察は注意を呼びかけています。
10日、詐欺の疑いで逮捕されたのは、住居不定・無職のズイ・シィエイ容疑者(24)です。
ズイ容疑者は10月13日、金融機関の職員を名乗る男らと共謀し、東大阪市の80代女性に、キャッシュカードを交換する必要があるといううそを信じ込ませ、キャッシュカード2枚や通帳などをだまし取った疑いがもたれています。
警察は、ズイ容疑者の認否を明らかにしていません。
大阪府警によりますと、ズイ容疑者らの手口は「ポスト投函型」と呼ばれるもので、大阪府内で9月以降、18件起きています。
金融機関の職員を名乗る男が高齢者の自宅に電話をかけ「あなたのキャッシュカードが犯罪に使われているので、交換する必要がある」「職員が受け取りに行くので、封筒にカードと通帳を入れて、自宅の郵便受けに挟んでおいて下さい」などとうそをいい、だまし取るといった手口です。
府警は「ポスト投函型」詐欺で、ズイ容疑者を含め4人を逮捕していますが、いずれもポストからキャッシュカードを奪う「受け子」で、全員、外国人だったということです。
府警は犯罪の背景として、被害者が、直接会わずにポストを使ってやりとりすることに対し、コロナ禍で不自然に思わなくなっている状況があり、犯罪集団はそれを利用して受け子に外国人を使い始めているとみています。
府警は「ポスト投函型詐欺」の捜査を進めるとともに、府民に注意を呼び掛けています。