急性薬物中毒の女性死亡でベトナム人逮捕

ことし5月、東京・文京区で違法薬物を使用し、急性薬物中毒の症状が出たベトナム人の女性に対し、すぐに救急車を呼ぶなどの措置をとらずに死亡させたとして、知人のベトナム人4人が逮捕されました。
「救急車を呼ぶと薬物を使用していることがばれると思った」などと供述しているということです。

逮捕されたのはいずれもベトナム国籍で東京・新宿区のアルバイト、ファム・ティ・ヒエン容疑者(24)らあわせて4人です。
警視庁によりますと、4人はことし5月、東京・文京区湯島の飲食店で、知人のベトナム人の23歳の女性とともに違法薬物のMDMAを使用した際、女性に急性薬物中毒の症状が出ながらすぐに救急車を呼ぶなどの措置をとらずに死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いがもたれています。
薬物の使用後に女性が激しく暴れたり叫んだりするなどしたため4人で店の外に連れ出し、女性が舌をかまないよう口の中におしぼりを入れたうえで、病院を探すなどしたということです。
およそ40分後に飲食店の関係者から救急車を呼ぶように促され「路上で女性が倒れている」などと通報しましたが、救急隊が駆けつけたときには女性は意識のない状態でまもなく死亡し、その後、4人はその場から立ち去ったということです。
警視庁は4人の認否を明らかにしていませんが「救急車を呼ぶと薬物を使用していることがばれると思った」などと供述しているということです。

2022.9.21